日本旅行業協会(JATA)の旅行市場動向調査(2013年9月期)によると、2013年7月~9月の国内旅行全般の業況感は+12となり、3ヶ月前よりも4ポイント改善した。前回調査時の見込値+15は下回ったものの、3ヶ月後は+15で好調が続く見通しだ。
業態別では国内旅行ホールセラーが+29(37ポイント増)とプラスに転化。総合旅行会社は+53(24ポイント増)、インハウスも+22(20ポイント増)で2ケタ増と好調だ。ただし、リテーラー1(取扱額30億円以上)は+28(8ポイント増)で伸び幅が1ケタにとどまり、リテーラー2(取扱額30億円未満)は-9(14ポイント減)となるなど、他の業態に比べてリテーラーの動きは鈍かった。ただs、3ヶ月後はリテーラー2も含め、すべてプラスになる見通しだ。
顧客層別ではシニアが+22(6ポイント増)、ファミリーが+8(4ポイント増)、OLが-17(11ポイント増)と個人旅行が好調。対して団体旅行は、教育-23(2ポイント減)、職場-25(2ポイント減)、サークル・親睦-17(2ポイント減)、教育-16(8ポイント減)といずれも減少した。ただし3ヶ月後は個人旅行が2期連続の伸長に反動して減少の見通しとなったのに対し、団体旅行はいずれも増加傾向を見込んでいる。
同調査は2013年8月1日~8月23日まで、JATA会員各社の経営者などを対象に実施。605社のうち305社から回答があった。
海外旅行の業況感が改善、秋はアジア、ハネムーンに強い動き