「ツーリズムEXPOジャパン」開催決定、旅博と旅フェアを統合、世界イベントに

日本観光振興協会(日観振)と日本旅行業協会(JATA)は、2014年から共催で「ツーリズムEXPOジャパン(JATA Tourism Expo Japan 2014)」を実施する。これは、それぞれが主催してきた「旅フェア日本」と「JATA旅博」を統合、ひとつのイベントとして開催するもの。これまで、旅博は海外旅行、旅フェアは国内旅行をメインとしてきたが、今回の取組みで海外・国内が一体化したイベントとなる。

今回の決定は、両団体それぞれの強みを生かし、オールジャパンとして旅行・観光業界が連携するものでグローバル競争に勝ち抜くためのもの。「ツーリズムEXPOジャパン」を、ドイツの「ITBベルリン」、イギリスの「WTM」に並ぶ、世界の旅行関連イベントにすることを目指す。また、両団体は、こうした取り組みで旅の総合イベントとして、情報発信、情報収集の最大の場にしたい考えだ。


日本観光振興協会会長の山口範雄氏

今回の統合決定にあたっての記者会見で、日本観光振興協会会長の山口範雄氏は、現在の日本の観光産業について「やや立ち遅れ気味」と指摘。海外からの旅行者が世界で33位、アジアでも10位である状況は、GDP世界3位の国であるにも関わらず観光分野では「先進国とはいいがたい。」考えだ。山口氏は、こうした背景をうけて、それぞれで開催してきた旅フェアと旅博を統合し、旅の博覧会をオールジャパン体制で創り上げていくことで「国内外に観光立国をアピールしていきたい」と熱意を語った。


日本旅行業協会会長の菊間潤吾氏

また、日本旅行業協会会長の菊間潤吾氏は、今回の決定について「感無量、長年の夢だった」として、観光産業の地位向上に役立つものになる点を強調。同協会(JATA)は、先般UNWTOとの包括的パートナーシップを結んでおり「舞台は整った」として、来年からのイベントを世界規模に押し上げる意気込みを語った。

なお、統合による来場者数については旅フェア9万3000人と旅博13万人が単純に足し算になることではないものの、菊間氏は「箱の中に何人くるか、よりも箱の外にどのように発信されるかが重要」として発信力に力点をおく考えだ。また、小間数は1400~1500の規模になるのではないかと想定している。


 

【ツーリズムEXPOジャパン2014】

  • 期間:2014年9月25日から28日の4日間
  • 場所:東京ビッグサイトの東展示棟、会議棟
  • 内容:観光会議、展示、商談会、顕彰事業、前夜祭の5事業(JATA旅博2013と同様の形態)
  • 組織:ツーリズムEXPOジャパン組織委員

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