国連世界観光機関、観光開発の地域会合開催

観光庁によると、2013年11月1日(金)から3日(日)の間、カンボジア・シェムリアップにおいて、国連世界観光機関(UNWTO)、カンボジア観光省等の共催による文化・自然遺産の観光開発に関する地域会議(UNWTO Regional Conference on Tourism Development in Cultural and Natural Heritage Sites)が開催された。

同会議には松山良一日本政府観光局(JNTO)理事長をはじめ、タリブ・リファイ UNWTO 事務局長、タン・コン カンボジア観光大臣等、アジア太平洋各国の観光と世界遺産に関連する識者が産学官から集まり、文化・自然遺産における観光開発をテーマに、「世界遺産における観光マネジメント」、「遺産を伝える:観光体験の構成要素」、「遺産におけるグリーンツーリズムの価値」、「遺産での観光開発:課題と可能性」の4つのセッションで、観光と世界遺産に関連する各地域や組織の戦略や取り組み等を紹介し、観光全体の成長に活用していくためのディスカッションが行われた。

松山理事長は、セッション 4 において「士山・石見銀山・屋久島の3事例を用いて、日本の世界遺産での観光開発の取り組みを紹介するとともに、日本のアンコールワット遺跡保全への協力実績を報告し、世界遺産における観光振興と世界遺産価値の調和という課題にむけて以下の4点の提言を行った。


  1.  観光客の理解促進と保全への協力促進
  2.  観光客の費用負担に関する制度創設
  3.  交通規制及び公共交通利用促進
  4.  官民の関係者による協議会の設置

また、同会議会場にて松山理事長は、UNWTOのリファイ事務局長と会談し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックへむけた日本への情報提供を依頼し、関連イベントや会議の実施について意見交換を行った。


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