観光庁と農林水産省が協定 -農山漁村の魅力で観光立国実現へ

農林水産省と観光庁は2014年1月17日、「農観連携の推進協定」を締結した。農林漁業者と観光事業者等との連携による6次産業化への取り組みなどを推進し、地域活性化と観光立国の実現を図る。

「和食」のユネスコ無形文化遺産登録や2020年の東京五輪開催決定で、日本への関心の高まりや訪日観光客の増加が見込まれるなか、農山漁村の地域資源を発掘して磨き上げ、新しい観光需要に結び付けることで、活力のある農山漁村の構築と日本ブランドの確立を目指す。

連携推進にあたり、農林水産省と観光庁は以下の6つを課題に提示。農林水産業・地域の活力創造本部の「農林水産業・地域の活力創造プラン」(2013 年12月)に位置付けられている関係省庁の連携プロジェクト等を踏まえ、取り組んでいく。

農観連携の当面の課題

  1. 農林漁業体験等のグリーン・ツーリズムと他の観光の組合せによる、新たな観光需要の開拓
  2. 森林浴やアウトドアスポーツ等、森林を活用した観光の振興
  3. 国産農林水産物・食品、木工品等を活用した観光地域の魅力の向上
  4. 地域の多様な食文化、世界農業遺産(GIAHS)、歴史的木造建築物等、我が国の農山漁村の有する地域資源についての発信の強化
  5. 訪日外国人旅行者を農山漁村へ呼び込むための地域資源の発掘・磨き上げ、受入環境整備やプロモーションの推進
  6. 農山漁村を訪問・滞在する旅行者についての調査・分析に基づく施策の検討

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