沖縄県、大型MICE施設構想、経済効果400億円・来場者77万人で倍増見込む

沖縄県は、最大1万人規模の会議や2万人規模のイベント開催が可能な施設の開設を目指す「大型MICE施設整備と街づくりへ向けた基本構想」(概要版)を取りまとめた。

開業めどは、那覇空港の第2滑走路供用開始に合わせ、2020年に設定。新施設による1000名以上のMICE需要を年間約150件、来場人数約77万人(県内51万人、県外24万人、外国人3万人)と推計し、総消費額約310億円、経済波及効果は約400億円、雇用創出効果は約5400人を見込む。これは、現在沖縄で開催されるMICEの約2倍、2013年の沖縄県内におけるプロ野球秋季キャンプの経済波及効果の約5倍に相当するという。

沖縄県では、2013年度にMICE誘致強化戦略に関する調査事業を実施しており、今回の基本構想はその結果を受けたもの。現在のMICE施設の課題として、規模や機能、クオリティ、施設構成、周辺エリアの宿泊・商業機能を挙げ、「大型MICEのニーズが高まる中、機械損出やこれまで開催されていた沖縄MICEの域外流出を招いている」との認識で、取り組みを開始した。

基本構想の方針は、以下の5点。2020年の開業に向け、工事着工時期は2017年までが望ましいとしており、建設地は施設整備の可能時期やアクセス、将来的な土地利用、地元自治体の協力体制などを評価し、MICEエリアとしての可能性を重視して選定する方針だ。


【大型MICE整備の基本的方針】

  1. アジア地域を中心に増加するMICE開催ニーズを早期に捉えるための整備
  2. 沖縄独自の魅を有する大規模MICE施設の整備
  3. 長期の都市計画においてMICEエリア形成に適した立地
  4. 適切なエリアマネジメントによる地域が一体となった受入環境の実現
  5. 利用者満足を得られる施設水準の実現と整備費用最適化への配慮

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