2025年春節休暇に人気の日本のタビナカ体験、東北地方と冬アクティビティ予約が急伸、アジア大手予約サイト「KKday」がランキング発表

アジア大手のタビナカ予約サイトを運営するKKDAY JAPAN(ケーケーデイジャパン)は、2025年1月14日、「2025年春節 インバウンド体験先ランキング」を発表した。世界のユーザー数75万人以上という「KKday」の予約データをもとに、春節(旧正月)休暇で日本を訪れるインバウンドの人気都道府県ランキングをまとめたもの。

トップ3は、東京、大阪、京都のメジャー観光地が占めた一方で、例年より雪が多いこと、SNSでの拡散などをきっかけに、今年の春節の日本におけるタビナカ予約は東北地方やウィンターアクティビティが人気を集めているようだ。

KKdayの2025年春節の人気体験先ランキングトップ5は、1位東京、2位大阪、3位京都、4位北海道、5位沖縄と、例年どおり大都市圏と2大リゾートエリアが占めた。ただ、大都市圏ではレジャー施設の予約数が減少傾向にある一方、2024年にKKdayと食べログが連携したことによる飲食店予約が増えているという。

発表資料より

また、同社が注目したのは東北地方。人気急上昇中の体験先として山形、宮城、福島、青森などを挙げた。東北地方の空港で台湾、韓国、香港などの国際線復活や新規就航が相次いだことも予約増加につながったとみている。

山形、宮城は、バスツアーを利用して両県を訪れる人が多く、一例として蔵王キツネ村(宮城)と山形県の蔵王の樹氷、銀山温泉を周遊するプランの予約は前年の2倍以上となっている。銀山温泉と雪が織りなすノスタルジックな景色や、雪とともに写るキツネの愛らしい写真など、旅行者によるSNS効果も大きいという。

降雪量が多いと予想されていることもあって、スキー場のチケットや周辺バスツアーの予約も好調だ。春節シーズンにはアジア各国から雪景色やウィンタースポーツを楽しむため、多くの旅行者がスキー場に訪れる。KKdayでは、全国のスキー場と連携してリフト券のオンライン販売や多言語対応、チケット発券システムを導入した。人気先としては新潟の石打丸山、宮城のスプリングバレー仙台泉、長野の志賀高原マウンテンリゾートなどを挙げた。

調査は2025年の春節連休期間中(1月25日~2月4日)を対象に、台湾、香港、韓国、中国、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インドネシアからの訪日旅行をKKdayの予約データよりランキング化した。なお、2025年の春節元旦は1月29日で、国・地域によって休みの日程は異なる。

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