リクルートマーケティングパートナーズの結婚情報誌「ゼクシィ」が実施した「海外ウエディング調査2014」で、2013年に海外挙式を実施した地域の1位はハワイ(63.7%)となった。前年調査よりも10.7ポイントと大幅に伸び、2008年の調査以来初めて6割を超えた。2位のグアム(17.9%)、3位ヨーロッパ(9.2%)など、その他の地域は縮小している。
挙式実施地域の選択理由は、1位「結婚式だけでなく、それ以外の時間も楽しめる」(69.2%)、2位「気に入った協会・挙式会場があった」(43.4%)、3位「以前からその国・エリアで結婚式をすることに憧れていた」(39.1%)。ハワイ実施者に限っても、トップ3の顔ぶれは全体と同じ。ただし、他の地域とのポイントの差が高かった内容を見ると、1位「以前からその国・エリアで結婚式をすることに憧れていた」(49.5%、28.6ポイント差)、2位「結婚式だけでなく、それ以外の時間も楽しめる」(77.6%、23.2ポイント差)に次いで3位「親孝行をしたかった(親孝行になる)」(36.8%、18.4ポイント差)が入り、親孝行の旅行としての性格も強まっている。
海外挙式の選択理由でも、3年前の2011年調査とポイント差の大きい回答は1位「結婚式だけでなく、新婚旅行も一緒にできる」(9.4ポイント差)に次いで、2位「親孝行をしたかった」(8.0ポイント差)が高い。従来の自分らしい挙式スタイルとしての選択や手軽さの支持に加え、挙式にもう一つの意味を含めた選択が増えてきているようだ。
海外挙式の総額(旅行代金、挙式料、現地でのパーティ・会食の費用)は173.7万円となり、前年よりも12.6万円増加。調査開始以来で最高額となった。価格帯を前年調査と比較すると、最多価格帯は100万~125万円未満(17.9%)と低くなったが、200万円以上は合計32.4%となり、前年よりも8.9ポイント増加。特にハワイでは平均184.9万円と高く、100~125万円未満(16.2%)に次いで、250万円以上(15.2%)、200~225万円未満(14.7%)が続き、高額化の傾向が顕著だ。
海外挙式で実施した内容はブーケ(94.9%)、挙式時のヘアメイク(94.7%)に続き、フォトツアー(82.3%)が8割台に増加。フォトツアーは前年に微減したものの、調査開始から右肩上がりで増えている。海外挙式プランのグレードアップ率も、挙式のビデオ・DVD撮影(62.7%)に次いで、フォトツアー(61.0%)が入っており、海外挙式のオプション販売でフォトツアーが重要な商材となっていることがうかがえる。
調査は2013年の1年間に結婚をした首都圏、東海、関西のゼクシィ読者のうち、海外挙式をした人にランダムサンプリングで郵送し、実施。調査期間は2014年2月28日~3月24日で、集計サンプル数は435人。