スペイン人の旅行予約トレンド、メタサーチ(サイト横断型比較サイト)を利用するのは8割 

旅行分野におけるインターネット活用の重要性は急速に拡大しているが、スペインにおいてもその傾向は強いようだ。旅行・IT関連分野のマーケティングを支援するブルームーン・マーケティングが2014年9月12〜18日、スペイン全国の15〜70歳の男女1026人にインターネットで行った「海外旅行に関する実態調査」を実施、結果から旅行会社の店舗とともにネット予約が広がっていることがあきらかになった。

調査結果によると、旅行予約の際に利用するもの(複数回答2回まで、N=1025)は「旅行店舗」が35.7%と分野別では最も多い。次点には「航空会社のサイト」24.2%、「宿泊施設のサイト」23.6%、「旅行会社のサイト」15.8%、「OTA」の13.5%が続き、ウェブサイトを介する予約が広域になっていることがわかる。また、航空券や宿泊を予約する際のメタサーチ(サイト横断型比較サイト)利用率は58%と高く、「たまに使う」と合わせると83%が利用。特定のサイトに異存せず「より良いものを」探して比較検討している傾向が鮮明になった。

実際に「海外旅行の予約に利用したサイト」トップ3は「Trivago」「Booking.com」「KAYAK」。このほか、ドイツに本拠地がある「Trivago(トリバゴ)」は406人が利用、女性にはバルセロナに本社がある「ATRAPALO」が人気のようだ。

海外旅行の行き先を選ぶ際に参考にする情報については、「親族・知人・友人の口コミ」が43.7%。続いて、旅行先の観光局のウェブサイト(40.6%)、口コミ・比較サイト(36.9%)、旅行会社の店舗(36.0%)となっている。決定後の情報確認においては「旅行先の観光局のウェブサイト」40.6%人と圧倒的に多かった。

旅行形態は「場合によって異なる」が32%、「個別手配」32%、「添乗員・食事付きパッケージツアー」16%、「フリー型パッケージツアー」9%、「ダイナミックパッケージ」11%と傾向が分かれる一方、計画するタイミングは「2〜3カ月前」が35%と最も多く、「1カ月以内」「思い立ったらすぐ」の計18%と合わせるとかなり短期間で海外旅行の計画をしていることがわかる。旅行を決意してからの行動力や決断力の高いスペイン人の旅行予約対応には、瞬発力が求められているようだ。

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(トラベルボイス編集部)

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