社員旅行に次いで多かったのは、ボウリング大会(35%)、ゴルフコンペ(30.0%)など。2009年の前回調査と比較すると、余暇・レク行事の実施企業の割合は2.8ポイント減とわずかながら減少。社員旅行やボウリング大会、ゴルフコンペの実施率も5%前後の割合で縮小した。全体の45.1%が直近10年間に余暇・レク行事の見直し・再編をしており、そのうち45.5%が「整理・縮小」としている。
ただし、「新しい行事を始めた」(47.1%)、「行事を復活させた」(29.1%)(いずれも複数回答)など、社内イベントの底堅い需要も見られた。2014年に増加したイベントは、日帰りバスツアーや花見など、実施に係る期間・時間やコストが縮小できるものが見られるようだ。社員旅行に関しては「これまで通り実施する」が73%と最も多く、「内容を充実させる」(9%)をあわせると、8割以上が前向きな検討をしている。「実施頻度を減らす」(2%)と当分の間実施しない(5%)は1割に満たなかった。
社内イベント実施で最も重視するものは「コミュニケーションの促進」(60.3%)。社内イベントの企画・運営で「部門を超えた横のコミュニケーション活性化の場に繋がる」(81.8%)、「上下関係におけるコミュニケーション活性化に繋がる」(46.3%)、「若手の人材育成の場となっている」(21.5%)という効果を認識しており、それが実施目的となっている。費用の補助主体は、会社が84.8%、共済会が27.3%、保険組合が4.5%。会社の一人当たりの年間補助額は1万2365円だった。
調査は2014年6月、産労総合研究所の会員企業2000社を対象に、郵送アンケートで実施。回答数(有効なもの)は122社。