楽天の2015年度通期連結業績(2015年1月~12月)で、売上収益が前年比19.2%増の7136億円の2ケタ増となり、過去最高となった。営業利益は本社移転費用の42億円や電子書籍Kobo等の現存損失381億円を計上し、11.0%減の947億円となった。
トラベル事業を含む国内EC事業の流通総額は10.2%増の2兆7000億円で2ケタ増を維持。売上収益は7.8%増の2846億円、営業利益は4.6%増の964億円となった。
国内EC事業の流通総額は第4四半期(2015年10月~12月)、四半期単体で10.9%増の7423億円となり、初めて7000億円を超えた。このうち、楽天市場のモバイル経由の流通総額比率は54.2%に拡大。スマートフォンアプリ経由の流通総額は105.1%増と急成長となった。
このほか、2015年度通期の海外消費者向け流通総額は41%増と海外展開も加速。中国が58%増、米国が55%増、香港が54%増と主要市場で著しい伸長となった。また、楽天のポイント獲得可能なサービスの利用者が他の楽天のサービスを利用した率は60.3%となり、クロスユース率も順調に拡大。会員数は累計で8.3%増の1億590万人、登録後1回以上ログインをした会員数は12.0%増の7880万人となった。
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