エイチ・アイ・エス(HIS)は2016年夏休み(7月16日~9月30日)の予約状況をもとに、海外旅行動向を発表した。海外ツアーと航空券を対象にした渡航者数ランキング1位はホノルルに。HISによるとハワイアン航空の成田便就航のほか、リッツカールトンやフォーシーズンズなどの新規ホテルのオープンなどもあり、注目が高まっているという。
また、韓国や台湾、香港などの近距離アジアでLCCを中心に航空会社が新規就航し、アジアの都市もランクを上げた。例えばソウルは前年5位から3位に浮上した。
海外ツアーを対象にした予約伸び率では、1位コペンハーゲン(349%増)をはじめ、上位5位のうち3位に北欧方面がランクイン。このほかスイスやアイスランドなども上位に入り、例年よりも自然と触れ合う方面への需要が高かったという。また、2位はハバナ(325%増)で、シニアのみならず30代以上の予約も増加。3位シドニー(182%増)は全日空やカンタス航空の羽田線就航による注目が高まったと見ている。
出発日では、今年制定された「山の日」の8月11日がピークに。今年は9月の連休が3連休であることから、8月出発に集中しているという。ただし、学生旅行に関しては就職活動における企業の面接・選考の解禁日が例年より2か月早まったことで、9月の旅行ニーズが増加しているという。