ホテル予約サイト「ホテルズ・ドットコム(Hotels.com)」はこのほど、中国人旅行者に関する調査をおこなった。それによると、中国人旅行者の3分の1が「たとえ景気が悪くなっても来年は旅行により多くの時間をかける」と回答。引き続き中国人市場の拡大が見込まれる結果となった。
今後1年間に行きたい国のトップはオーストラリア(15%)。2位が日本(13%)、3位が香港(11%)。一方、中国人旅行者にとっての魅力別にみると、日本は「美食」「リゾート/ビーチ」「文化」の面で首位に。「観光」「買い物」では日本が2位、「バックパッキング」「冒険」では3位。日本は中国人にとって複数の魅力があるとみているようだ。
中国人が魅力と感じる国とその内容は以下のとおり。
また、中国人旅行者の予約行動では、74%がオンライン旅行会社経由で宿泊予約を実施。モバイル端末経由の予約は前年比10%増の62%に成長した。中国人の99%が旅行中にスマートフォンやカメラ、タブレットなどのデジタル機器を持参する結果も明らかになった。
なお、日本の宿泊施設に関する調査では、中国人宿泊者向けにおこなっている対応として無料Wi-Fiを提供している施設が(56%)、「China Union Pay か Alipayでの支払い」が23%、「ホテルのウェブサイトの中国語版」が15%、「中国語を話す職員がいる」が12%。また、今後中国語の看板を用意する予定のホテルは28%、スタッフに対して中国文化に基づいた指導をおこなう予定のホテルが20%におよんだという。
この調査は、中国人旅行者3000名に対するアンケート調査 「Chinese International Travel Monitor(CITM)」と、世界5800の宿泊提携先施設を対象に実施した結果を分析したもの。