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日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数の推計値をオーストラリア・アメリカ・イギリスの比較でみると、2016年9月はオーストラリアが前年比18.4%増の4万1100人、アメリカが同26.9%増の9万6800人、イギリスが同8.8%増の2万4700人。3か国とも9月として過去最高を記録。アメリカは20ヵ月連続で2ケタ増となっている。
オーストラリア・アメリカ・イギリスの直近12カ月の推移は以下のとおり。
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JNTOではオーストラリアについて、2015年12月以降のANAシドニー/羽田路線が訪日旅行者増に寄与したほか、クルーズ人気の追い風となる訪日旅行プロモーションなどが奏功。現地の各種メディアでの露出増加が好影響をもたらしたとしている。
米国ではナショナルジオグラフィックトラベル誌と共同で開催した写真コンテストをはじめ、訪日意欲を喚起する取り組みが安定的な訪日ニーズにつながる結果に。9月初旬に催行された2000人規模の報奨旅行も大幅な伸びにつながった。
イギリスでは、6月末以降の円安傾向が直前予約層に影響を与えた恐れがあるものの、比較的安価な航空券の供給などが訪日需要を下支えしたとしている。
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