宿泊施設への宿泊者数が減少傾向に、大阪・京都など大都市圏の高稼働率は継続 ―宿泊旅行統計(2016年10月速報)

観光庁は2016年10月(第2次速報)と2016年11月(第1次速報)の宿泊旅行統計調査の結果を発表した。それによると、10月ののべ宿泊者総数は、前年比3.7%減の4324万人泊、11月ののべ宿泊者数は0.5%減の4130万人泊の見通しとなった。※11月の数値は今後公表予定の第2次速報値で変更となる。

宿泊者数の内訳は、10月の日本人が3.9%減の3730万人泊、外国人が2.4%減の594万人泊。11月は日本人が0.8%減の3585万人泊、外国人が2.1%増の544万人泊となる見通し。外国人は8月に43カ月ぶりの前年比マイナスを記録した後、微増・微減が続く状況だ。

のべ宿泊者数の前年比較推移は以下のとおり。

観光庁:報道資料より

客室稼働率は、10月が全体で63.5%、11月は62.5%。詳報のある10月について、80%を超えた都道府県はシティホテルが17か所、ビジネスホテルが12か所、リゾートホテルが5か所となり、いずれも前年より増加した。

都道府県別では、引き続き大阪府で高稼働率が継続。リゾートホテルが95.7%と全国で最も高くなったほか、シティホテルが89.7%、ビジネスホテルが87.4%と引き続き高水準となっている。また、京都はシティホテルが90.6%、ビジネスホテルが87.9%となり全国で最高稼働率を記録。九州は全体で61.6%となり前年並みに。熊本、大分、宮崎、鹿児島の4県でプラスとなっている。

客室稼働率の推移は以下のとおり。

観光庁:報道資料より

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