エクスペディアグループのバケーションレンタル会社・ホームアウェイが実施した民泊に対する意識調査で、民泊のタイプによって民泊に対する印象や利用イメージが異なる結果が明らかになった。
調査によると、民泊の利用経験は15%程度。ただし、今後の利用については、家主不在の「丸ごと貸し型」(家主が住んでいないアパートや一軒家、別荘など)は約40%、「ホームステイ型」(該当住宅に居住する人がいながら、一部を宿泊用に提供)には約30%が意欲を示した。
それぞれの民泊に対するイメージについては、「丸ごと貸し型」は長期旅行(54%)とグループ旅行、「ホームステイ型」は短期旅行(66%)が多く、利用シーンが異なる印象に。旅行形態ではいずれも「ひとり旅」が過半数を超えたものの、「丸ごと貸し型」の53%に対し、「ホームステイ型」は77%で、ホームステイ型の方がひとり旅での利用イメージが強い。
泊まりたい理由ではいずれも「値段の安さ」が最多。しかし、2番目は「丸ごと貸し型」は「コストパフォーマンスの良さ」、「ホームステイ型」では「現地の人との交流」と、民泊のタイプによって求めるものが異なることも判明した。一方、民泊を利用したくない理由では、「丸ごと貸し型」は「セキュリティへの不安」、「ホームステイ型」は「家主とのやりとり」「プライバシーの無さ」に対する懸念があげられた。
また、民泊を利用したいエリアでは、「丸ごと貸し型」は「国内の避暑地(軽井沢・清里など)」(33%)、「国内のビーチ(沖縄など)」(27.8%)が多く、「ホームステイ型」は「国内の自然豊かな所(山梨・長野など)」(17.3%)、「国内の観光客が少ない過疎地」(17.0%)と、利用意向が分かれた。
調査は、過去1年以内に海外旅行をしたことのある20~60代の男女400名に実施した。