プライスライン・グループは2017年5月9日、2017年第1四半期決算を発表した。ブッキング・ドットコム(Booking.com)、カヤック(KAYAK)、オープンテーブル(opentable)など、グループ全体での予約取扱額は、前年同期比24.2%増の206億8700万ドル(約2兆2755億円)となった。
総売上は同12.6%増・24億1900万ドル(約2660億円)、粗利益は同16%増の23億3400万ドル(約2567億円)。このうち87%を占める20億ドルを海外市場がもたらした。同期の純利益は同21.7%増の4億5600万ドル(約501億円)。
旅行予約の取扱内容では、引き続きホテルとレンタカーが伸びる一方、航空券は伸び悩んだ。ホテル予約の取扱は同27.4%増の1億7400万泊、レンタカーは同15.4%増の1860万日といずれも2桁増。特に宿泊関連では、主力サイト、ブッキング・ドットコムでの取扱軒数が前年同期比で36%増の計120万軒に拡大したことが奏功した。しかし、航空券は同2.1%減の180万件。2年前の2015年第1四半期(200万件)比では10%減となった。
販売形態別では、全売上のうち、仲介販売(エージェンシー)の売上が前年比19.0%増の17億8500万ドル(約1963億円)、直接販売(マーチャント)は同6.0%減の4億4200万ドル(約486億円)、「広告・その他」が同7.8%増の1億9200万ドル(約211億円)。
一方、支出項目の中で最も増えたのはパフォーマンス広告費用で同25.7%増の9億8077万ドル(約1078億円)。そのほかブランド広告は同4.5%増の7301万ドル(約80億円)、営業マーケティング費は同23.5%増の1億1403万ドル(約125億円)となった。
※円換算値は1米ドル110円としてトラベルボイス編集部が算出。