ルフトハンザ・ドイツ航空は全客室乗務員に対し、キャビン・モバイル・デバイス(CMD)としてiPad miniを配布する。専用アプリ「LufthansacrewFlight(ルフトハンザ・クルーフライト)」を使用し、座席表やサービスに関する情報を迅速に入手。顧客サービスの向上を図る。
2015年にはコックピットに電子フライトバッグを導入し、飛行計画や運航業務に活用。同時に客室マネージャーにもタブレットを支給したところ、この反応が良好だったことから、今回、全客室乗務員への配布を決めた。
CMDで可能となるのは、機内での必要なデータやサービスマニュアル、サービススケジュールへのアクセス。また、予定の変更の確認も可能だ。ペーパーレスによる作業で従来のプロセスを簡素化することで、乗務員の接客時間を増加するとともに、乗務員同士のコミュニケーションも改善できるという。
2017年6月第1週の時点で2万台の配布を終了。今後、数週間以内に全乗務員への配布を完了する予定だ。今回の取り組みは、ルフトハンザグループが運航領域のデジタル化を目的に推進する大規模な変革プログラム「OPSession」の一環で、乗務員のほか、仕事場が固定していない従業員にも配布する予定だ。