JTB沖縄は、沖縄本島内の路線バス会社4社と沖縄都市モノレールと連携し、対象の路線バスとゆいレールの共通周遊乗車券「沖縄路線バス周遊パス(ゆいレールプラス)」を発売する。
沖縄県の観光は、2016年度に過去最高の約877万人が来県するなど好調に推移する一方、観光客と県民の移動手段の多くが乗用車のため、慢性的な交通渋滞発生。路線バスには利用者減少による路線維持などの課題もある。また、観光客にとっても、県内を自由に移動できる環境整備が望まれており、特に訪日外国人旅行者には訪問先が限定的になるなどの不満もあがっていた。今回の周遊パスの誕生は、これらの課題解決にも繋がる。
沖縄本島4社の路線バスとゆいレールの周遊乗車券の発売は、県内初の取り組み。リムジンバスや定期観光バス、高速道路を通行する一部の路線を除く路線が対象となる。運行範囲を見ると、南部から北部の国頭村の一部まで、本島のほとんどのエリアが含まれている。1日券と3日券、及び、それぞれにゆいレールを対象に含めた計4種類を用意し、販売価格は1日券(ゆいレールなし)の場合で大人1名2500円。
発売日は2017年8月5日。販売箇所はJTB沖縄が運営を受託している那覇空港内の観光案内所と、TギャラリアのJTBツーリスト・インフォメーション・センター。8月中旬には路線バス各社指定の営業所での販売を予定する。JTB沖縄では広く販売していく方針で、販売代理店を募集している。