シンガポールのチャンギ国際空港で、2017年10月31日に第4ターミナル(T4)がオープンする。同空港を運営するチャンギ空港グループ(CAG)が9月6日発表した。建設工事は昨年完了しており、その後は利用者のエキストラなどを動員しながら、テスト運用と細かいチェック作業が行われていた。ターミナル拡大により、同空港の年間の収容可能旅客数は1600万人増、計8200万人となる見通し。
完成にともない、新ターミナルを使用する航空会社は、エアアジア・グループの4社、キャセイ・パシフィック航空、セブ・パシフィック航空、コリアンエアー、スプリング航空、ベトナム航空の計9社。新ターミナルを離発着する初便は、キャセイ・パシフィック航空の香港発CX659便およびシンガポール発香港行きのCX650便。各社の移転スケジュールは以下の通り。
- 10月31日:キャセイ・パシフィック航空とコリアンエアー
- 11月2日:セブ・パシフィック航空とスプリング航空
- 11月7日:エアアジア・グループ各社とベトナム航空
新ターミナルの特徴の一つは、顔認証や掃除ロボットなどの最新テクノロジーを駆使した取り組み。旅客が自分で操作して手続きする「FAST(Fast and Seamless Travel)」では荷物預かり、出入国審査、搭乗、保安検査、地上交通の手配、施設内案内のサービスオプションに加える。
スカイトラックス社が発表した2017年度のワールド・エアポート・アワードでは、トップ3位がすべてアジアの空港だった。同チャンギ空港は昨年に引き続きトップ。こうしたテクノロジー活用のサービス導入が満足度向上にもつながりそうだ。