米ハリケーン被害から観光復興へ、カリブ海クルーズで寄港地再開、プエルトリコやセント・マーチンなど

ロイヤル・カリビアン・インターナショナルは、2017年9月に発生したハリケーンの影響で見合わせていたカリブ海クルーズの寄港地、プエルトリコのサン・フアン、およびセント・マーチン島のフィリップスバーグへの寄港を再開する。

プエルトリコのサン・フアンは11月30日、3782名の乗客を乗せたフリーダム・オブ・ザ・シーズの寄港から再開。セント・マーチン島は12月17日からの予定だ。また、米領ヴァージン諸島のセント・トーマス島も11月10日に再開した。

11月末日は、乗客定員約5500名のハーモニー・オブ・ザ・シーズをはじめとする世界最大22万トンの3客船を含む10客船が、サン・フアンとセント・トーマス島への運航を予定通り開始。セント・マーチン島のみ12月17日からの再開で、このうちオアシス・オブ・ザ・シーズは予定を変更し、1月1日から再開する。また、セント・クロイ島への寄港も2018年1月8日に再開する。

ロイヤル・カリビアン・インターナショナルによると、サン・フアンでは11月末日までには電気や交通などのインフラ復旧のめどが立ち、クルーズ乗客も徒歩や自転車、セグウェイ、バスによる市内移動が可能になる。旧市街のエルモロ砦やサンクリストバル要塞、ビボビーチクラブのビーチ、高さ244メートルの石灰岩の崖の上にある「窓の洞窟」などの観光も可能だ。

セント・マーチンでも電気や水道の復旧に伴い、フィリップスバーグでの食事やショッピング、アクティビティが可能に。グレート・ベイ・ビーチやキムショー・ビーチなどでのんびり過ごしたり、ボートで美しい海へのダイビングなども楽しめるという。

寄港再開にあたり、社長兼CEOのマイケル・ベイリー氏が、「観光産業に頼る現地の支援を行なうことは、島の未来のために重要であり、私たち旅行者や企業ができる最大の恩返しでもある」とコメントを発表。引き続き、プエルトリコとセント・マーチンの行政府および地元企業と連携していく意向を示した。

なお、ドミニカへのクルーズについては2018年6月以降は全て休止している。現在、行政府と連携し、再開日を慎重に検討しているという。[clear]

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