世界各国のパスポートについて、旅行の自由度を測定しているパスポート・インデックスによると、2017年10月末時点で世界で最も自由に移動できるパスポート発行国のランキングが変動し、シンガポールが初めて単独首位となった。これまでシンガポールと並んで1位だったドイツは2位に転落。3位はスウェーデンと韓国。日本は4位だった。
パスポート・インデックスは、アルトン・キャピタル社が開発した指標で、査証なしで入国できる国と、到着時のアライバル・ビザで入国できる国の数で各国のパスポートのスコアを独自に算出、ランキングにまとめている。
10月下旬に発表された最新ランキングで、1位のシンガポールと2位ドイツの差を開いたのは、南米パラグアイ。シンガポール国籍の旅行者に対する査証の免除をパラグアイが認めたことで、シンガポールのスコアがドイツを抜き、ナンバーワンになった。
これまで、パスポート・インデックス上位10か国は主に欧州各国が占めており、なかでもドイツは過去2年間トップの座にあった。しかし2017年4月以降、シンガポールがドイツと並んで1位に。アジアの国が、単独ナンバーワンとなったのは、今回のシンガポールが初めてとなる。対照的に順位を落としているのがアメリカで、今秋のランキングでは6位だった。
トップ10位のランキング(2017年10月発表分)は以下の通り。カッコ内は獲得スコア。同順位の国名はアルファベット順。
- 1. シンガポール(159)
- 2. ドイツ(158)
- 3. スウェーデン、韓国(157)
- 4. デンマーク、フィンランド、イタリア、フランス、スペイン、ノルウェイ、日本、イギリス(156)
- 5. ルクセンブルグ、スイス、オランダ、ベルギー、オーストリア、ポルトガル(155)
- 6. マレーシア、アイルランド、カナダ、アメリカ(154)
- 7. オーストラリア、ギリシャ、ニュージーランド(153)
- 8. マルタ、チェコ、アイスランド(152)
- 9. ハンガリー(150)
- 10. スロベニア、スロバキア、ポーランド、リトアニア、ラトビア(149)
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パスポート・インデックス