「変なホテル」が都内にまもなく開業、全100室を7名で運営、都市宿泊型でビジネス客・訪日客もターゲット【画像】

エイチ・アイ・エス(HIS)のホテル事業会社H.I.S.ホテルホールディングスは、2017年12月15日に開業する「変なホテル西葛西」の内覧会を開催した。

変なホテルのオープンは同ホテルで4軒目だが、都内でのオープンは今回が初めて。同ホテルマネージャーに就任したウマルフ・マルフ氏は、既存3ホテルがテーマパークを訪れるレジャー客をメインターゲットにしていた「レジャー特化型」であるのに対し、同ホテルは都市部の駅や観光地近くに立地する新モデル「都市宿泊型」であることを説明。訪日客を含む幅広い観光客向けにエンタメ要素のワクワク感と、ビジネス客が快適に滞在できる機能性の両方をテクノロジーで実現させたことをアピールした。

これを皮切りに、今後5年間で100軒の展開に向け、都内では2018年2月に銀座、同4月に浜松町、7月に浅草橋、赤坂、9月に羽田と、続々と同様のタイプのホテル開業が予定されている。

変なホテル西葛西マネージャーのマルフ氏。今後、東京で展開する変なホテルも統括する。

西葛西のホテルは11階建て全100室。フロントではお馴染みの恐竜ロボが出迎えてくれるが、館内は「和とテクノロジーの融合」をテーマに、落ち着いたデザインに仕上げたのが特徴の一つ。ロボットの数は、既存の変なホテルのなかで最も少ない10台強で、代わりに無料スマホ「handy」や客室内の各種操作を一括するネットワーク接続型リモコン「iRemocon」、クローゼット型ホームクリーニング機「LGスタイラー」を全客室に導入するなど、ロボットとガジェットをあわせ400台以上のテクノロジーを導入し、機能性を高めたのが特徴だという。

また、宿泊者専用で東京ディズニーリゾート方面と「変なホテル舞浜」や東京駅への無料送迎バスを毎日運行。併設レストランは和を意識した蕎麦カフェ・バーとし、宿泊客のみならず、地域住民の需要も取り込んでいくのも同ホテルならではの取り組みだ。

HISホテルホールディングス取締役・清水学氏によると、同ホテルも従来と同様に生産性を重視し、人のスタッフ数は同規模のホテルで通常20~30名のところ7名で運営。「(同規模ホテルの場合)運営コストの20%が人件費といわれるが、我々は10%以下」を実現する。宿泊料金は1人1泊6000円~(スタンダードダブル:2名利用)で、進化するホテルとしての新コンテンツや同ホテルの出店計画など、次への投資を踏まえた収益性も重視していることも明かした。

なお、HISホテルホールディングスは昨年発表した経営戦略で、変なホテルをレジャー向けの「変なホテル」、ビジネス客向けの「変なホテル(ビジネスユース)」(仮)とすることも公表していたが、清水氏によると今回のホテルは両形態の中間の位置付け。平日はビジネス客が7~8割、休祝日はレジャー客が7~8割を占めると想定し、平均稼働率は8割を目標にしている。

「変なホテル西葛西」の画像は以下の通り。

▼ホテルは東京メトロ東西線「西葛西駅」から徒歩4分、ビジネス街の大手町から電車で15分の立地。それでも東京駅などへ宿泊者専用バス無料送迎を実施。


▼フロントは恐竜ロボット2体。日本庭園をイメージした落ち着いたデザインで、ガラスの床の下には飛び石を思わせる化石のオブジェも。手前画面の自動チェックイン機に音声認識に対応し、音声の案内に従って名前を告げるとオンライン予約で入力したデータが表示され、内容を確認してルームキーを受け取る。日・英・韓・中の4か国語に対応。

▼客室は3タイプ。最も広いデラックスツインルーム(18.7平方メートル)は1人8000円~。この部屋のみ最大3人(写真は3人使用時)。客室にロボットがいないのも、都市宿泊型の特徴。

▼客室でロボットの代わりに滞在を助けるのが、ガジェット。中央のスマホが国内外通話無料の「handy」で、照明など室内操作のリモコン「iRemocon」アプリも用意。右側がその受信機。ルームキーはカードのほか、チェックイン時に出されるレシート上のQRコードをスキャンすると、宿泊客のスマホもルームキーとして使用できる。

▼テレビは49型4Kタイプを用意し、Googleのクロームキャストを導入。視聴したい動画を自身のスマホから大画面で見られる。このほか100以上のVRコンテンツと視聴端末も用意。

▼一番小さいスタンダードダブルルーム(13.1平方メートル)にも「LGスタイラー」を設置。全客室に用意するのは同ホテルだけ。宿泊料金は1人6000円(2人利用)

▼館内レストラン「街の憩いのお蕎麦屋『オリオリ』は総合飲食事業のSAYOSHIが運営。昼は20品、夜は日本酒や焼酎などアルコールも用意し、つまみを含む30品を出す。宿泊客はもちろん、地域需要も取り込む。蕎麦は600円程度から。

▼「オリオリ」の朝食メニューはおにぎり。各都道府県の具材を用いた47種類のラインナップのなかから、7品くらいを日替わりで出す。宿泊客は一部を除き、朝食込みのプランを用意。宿泊客以外も「おにぎり食べ放題」1000円が利用可能。

▼もう一つ、同ホテルの新たな試みが自社開発の自動精算機。フロントと予約システム、ルームキーと連動し、効率化に繋げる。まずは都内のホテルに導入し、フィードバックを収集してカスタマイズ。将来的には他のホテルへの販売を計画している。なお、昨年の経営戦略の発表時にも効率化を実現するホテルシステムの構築と販売に言及している。

取材:山田紀子

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