日本旅行の2017年12月期の連結業績(2017年1月1日~12月31日)は、営業収益が前年比0.7%減の526億2600万円、営業利益が38.1%減の8億6200万円、経常利益が11.2%減の17億9200万円で、当期純利益は2.7%増の11億7100万円だった。
単体では、販売高は4204億1300万円(2.0%増)、営業収益は449億8700万円(1.0%減)、営業利益は2億7300万円(60.7%減)、経常利益は6億9800万円(38.0%減)、当期純利益は4億7300万円(17.1%増)だった。
営業収益や営業損益の結果について日本旅行では、国内自社企画商品の「赤い風船」の販売低迷や収益率低下、団体旅行や海外自社企画商品の「マッハ・ベストツアー」の販売の伸び悩みによるものと説明。ただし、教育旅行以外の中核分野(インバウンド、MICE、BTM、インターネット販売)では販売を伸ばし、収益基盤の強化に向けた一定の成果があったとする。
日本旅行では新中期経営計画「VALUE UP 2020」を具現化し、法人営業、個人旅行営業の中核分野と、地方創生事業の取り組みを強化しているところ。これに加え来期は、JR西日本をはじめJR各社とのさらなる連携強化とともに、京急観光の一部事業の譲受を契機とする京急電鉄グループとの事業連携や、その他異業種を含む他社との連携を推進する方針だ。
2018年12月期の連結業績(2018年1月1日~12月31日)予想は、営業収益が534億4000万円(2017年12月期実績比1.5%増)、営業利益が8億5000万円(1.4%減)、経常利益が14億6000万円(18.5%減)、当期純利益は9億5000万円(18.8%減)を見込んでいる。
【日本旅行個別決算・部門別状況】
国内旅行部門
- 販売高:2636億2300万円/0.2%増(前年比、以下同)
- 営業収益:289億5100万円/1.5%減
- 内訳(販売高):
- 企画旅行商品:1023億3700万円/1.9%減
- 団体旅行:732億9500万円/1.4%増
- 単品販売(JR券や国内航空券等):880億2300万円/1.7%増
海外旅行部門
- 販売高:1181億9400万円/5.0%増
- 営業収益:95億6900万円/0.2%増
- 内訳(販売高):
- 企画旅行商品:376億6600万円/6.2%増
- 団体旅行:220億6100万円/9.6%減
- 単品販売(国際航空券等):584億6500万円/10.9%増
国際旅行部門
- 販売高:383億6100万円/9.0%増
- 営業収益:54億6400万円/11.5%増