広告・マーケティング事業のCriteo(クリテオ)はこのほど、消費者によるアプリ経由の購買行動を調査し、2017年第4四半期の結果をまとめた。これによると、北東アジアにおけるモバイル売上の66%はアプリ経由で、ウェブ経由は34%。アプリ経由の売上が多いことが判明した。
また、日本におけるECサイト経由の売上はスマホ取引(アプリ除く)が前年比13%増となった一方で、タブレット取引は15%減、PC取引は10%減。業界別では、健康・美容分野のモバイル売上シェアが68%で最多、次いで、ファッション・ラグジュアリー分野で61%、家庭用品で59%だった。
なお、日本では、勤務時間対である9時から20時まではPC経由の売上が多い一方で、通勤時間帯や週末はモバイル経由の売上が多いことも確認されている。具体的には、パソコン経由の売上のうち、23%で購入前にモバイルデバイスでの商品閲覧や検討していることが判明。他のパソコンでの検討も1割に至ったという。同社ではこの結果より、ユーザーによる購入行動を把握するには、複数デバイスを横断したデータ分析が必要と分析している。
この調査は、80か国以上での5000以上の小売業者による個人閲覧と購買データの分析結果にもとづくもの。