世界の航空データを扱うOAG(オフィシャル・エアライン・ガイド)は、このほど2018年第1四半期の中国航空市場レポートで、中国とタイを結ぶ路線網が急増している結果を発表した。中国発のアウトバウンド旅行市場におけるタイ人気が背景にあるようだ。
2015年3月時点で、中国とタイの都市間を運航する航空ネットワークは69路線だったが、2018年3月時点では148路線。3年間で倍以上に拡大する結果となった。これにより、中国各都市との路線数は、タイが日本、韓国、台湾を抜き、最多となった。
ただし、タイ側の発着空港は9都市のみ。このうちバンコク、プーケット、チェンマイ、クラビの4空港に、中タイ間の計148路線のうち、実に117路線が集中している。
一方、タイへの直行便が発着している中国の空港は計57都市。このうち3都市は、それぞれタイの7都市へ乗り入れており、そのほかの空港は、タイの観光地に2~3路線を展開する状況となっている。
以下は、3年間の航空路線数の比較マップだ。