フランスのラグジュアリークルーズ客船ポナンが、日本市場に本格参入する。日本を重点投資市場に定め、日本駐在ビジネスディベロップメントマネージャーに伊地知亮氏が着任。今後、日本からの誘客拡大と日本周遊クルーズを強化し、日本人顧客の増加を図っていく。
ポナンはフランス唯一のクルーズ会社。食事に定評のある小型客船でのラグジュアリークルーズのほか、「ル・ボレアル号」など4隻の姉妹線による極地クルーズで、業界最大の南極送客数を誇るクルーズ会社としても知られる。
さらに今年、親会社のアルテミスグループの創業30周年に合わせ、2021年までの事業拡大計画を策定。ラグジュアリークラスの探検船「ポナンエクスプローラーシリーズ」6隻と、砕氷船「ポナンアイスブレーカー」1隻を建造し、保有客船を現在の5隻から12隻に倍増させる。日本市場の強化は、同社の客船の拡張計画に伴うものでもある。
ポナンエクスプローラーシリーズは、全92室すべてがバルコニー付き客室。大きな窓から海中を鑑賞したり、水中音捉えて深海の音とラウンジの音響を組みあわせた音楽を流す、世界初の多感覚海中ラウンジ「BLUE EYE」も設置する。
ポナンアイスブレーカーは、世界初の客船の砕氷船となる。液化天然ガス(LNG)と電気を燃料とし、北極点や北極・南極クルーズの新航路などの探検クルーズを、快適な環境で提供する。