国土交通省は、2018年度国際クルーズ旅客受入機能高度化事業の実施港を決定した。政府が目標に掲げる「訪日クルーズ旅客数500万人」実現に向け、旅客の利便性や安全性強化を図るための取り組み。公募を経て20港の事業実施と補助金の配分が確定した。
今回決定した事業のうち、規模が最も大きいのは、横浜・大黒ふ頭地区の屋根付き道路と大型テント整備(国費約2億280万円)。そのほか、熊本県八代港・外港地区の上屋の撤去とボーディングブリッジ整備(国費1億1600万円)、静岡県・清水港日の出地区の旅客上屋等の改修と上屋の撤去(国費1億円)などとなっている。
決定した事業とその内容は以下のとおり。
2018年度国際クルーズ旅客受入機能高度化事業の実施港
※港 地区(事業主体):整備概要(配分額 事業費/国費 千円)
- 網走港 新港地区(網走市):大型テント 貨客分離フェンス(5,880/1,960)
- 稚内港 末広地区(稚内市):旅客上屋等の改修(1,620/540)
- 釧路港 東港区北地区(釧路市):テント(1,500/500)
- 東京港 13号地(東京都):屋根付き通路(5,100/1,700)
- 横浜港 新港ふ頭地区(横浜市):屋根付き通路荷物搬送設備(180,000/60,000)
- 横浜港 大黒ふ頭地区(横浜市):屋根付き通路 大型テント(608,400/202,800)
- 金沢港 南地区(石川県):屋根付き通路 大型テント(160,500/53,500)
- 清水港 日の出地区(静岡県):旅客上屋等の改修 上屋の撤去(300,000/100,000)
- 名古屋港 ガーデンふ頭地区(名古屋港管理組合):屋根付き通路(12,300/4,100)
- 舞鶴港 西港地区(京都府):屋根付き通路旅客上屋等の改修(60,000/20,000)
- 神戸港 新港地区(神戸市):旅客上屋等の改修(108,000/36,000)
- 新宮港 佐野地区(和歌山県):大型テント(30,000/10,000)
- 境港 外港中野地区(境港管理組合):屋根付き通路 大型テント(64,500/21,500)
- 徳島小松島港 赤石地区(徳島県):大型テント 照明設備(10,200/3,400)
- 高知港 三里地区(高知県):照明設備(21,000/7,000)
- 博多港 中央ふ頭地区(福岡市):屋根付き通路(95,400/31,800)
- 佐世保港 浦頭地区(佐世保市):照明設備(15,000/5,000)
- 八代港 外港地区(熊本県):上屋の撤去 ボーディングブリッジ(348,000/116,000)
- 細島港 工業港地区(宮崎県):旅客上屋等の改修(45,000/15,000)
- 油津港 東地区(宮崎県):旅客上屋等の改修(3,000/1,000)
- 那覇港 新港ふ頭地区(那覇港管理組合):旅客上屋等の改修(24,600/8,200)