エア・カナダ、成田/モントリオール線が就航、観光分野のトップら来日でイベント開催

2018年6月2日、エア・カナダの成田/モントリオール線が就航した。これにあわせて、カナダからケベック州観光局やモントリオール観光局やエア・カナダ幹部が来日。今後の日本市場拡大を期待し、旅行会社やメディアを対象としたイベントを実施した。

エア・カナダからは、同社ネットワークプラニング担当副社長マーク・ガラルド氏が登壇。同社では、近年、大幅に路線網を拡充させており、同社の国際線乗り継ぎの輸送量は、2017年には前年比で21%増加した。ガラルド氏は「この5年間の成長は、創業から75年間の約半分に相当する」と同社の拡大戦略を語った。

エア・カナダのネットワークプラニング担当副社長マーク・ガラルド氏

その一環でもある成田/モントリオール線については、特に「北米へのアクセスが便利になる」ことを強調。カナダ国内線、米国各都市へのフライトが充実しており、米国への入国審査がモントリオール空港で受けられることを説明。同路線が充実した北米の航空ネットワークに接続し、乗り継ぎの利便性が高い路線であることをアピールした。

ケベック州観光局によると、今回の新路線就航によって、今年2018年に同州を訪れる日本人旅行者は4万1000人を見込む。昨年実績が2万8000人だったことから、約45%増となる。イベントで挨拶にたったセールス&マーケティング担当副社長のセバスチャン・ヴィアウ氏は、新路線を契機に日本旅行者の増加に期待。今後、日本人に対応する体験素材をツアーとして紹介していく考えを示した。

具体的には、セントローレンス川でのホエール・ウォッチングや、ムースなど野生動物の観察など、ユニークな旅行素材も訴求していく考えだ。

また、モントリオール観光局では、北米にありながら欧州の雰囲気が漂う街並みや、ジャズフェスティバルなどで知られる文化やアートが街にあふれている点をアピール。快適な都市観光が可能な同市への日本人誘致に力を入れていく方針を強調した。なお、同局では、7月には旅行業界向けにスペシャリストプログラムを立ち上げる予定だ。

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