アマゾンはこのほど、宿泊施設向けに音声アシスタント機能「アレクサ(Amazon Alexa)」対応サービス「Alexa for Hospitality」を提供開始した。客室内に設置されたスマートスピーカー「Amazon Echo」を通じ、宿泊客がホテルへの問い合わせやアメニティ等についてリクエストなどができるようになるもの。
例えば、プールやフィットネスセンターの場所や営業時間を尋ねたり、ルームサービスやハウスキーピングの依頼、コンシェルジュに連絡することもできる。また、照明やブラインド、テレビなど客室内の設備を調整したり、流れる音楽を設定することも可能。顧客のチェックアウト時には、自動的にアカウントが切断される。
同サービスは、宿泊関連業者を対象に提供を開始。2018年夏には、マリオット・インターナショナルグループのマリオットホテル、ウェスティンホテルズ&リゾーツ、セントレジスホテルズ&リゾーツ、アロフトホテル、オートグラフコレクションホテルなどの施設でも提供開始する予定としている。既存の宿泊施設の技術とも連携し、サービス向上や生産性向上につなげる考え。
なお、アマゾンはこれまで米国を中心に、アパートメントの居住者向けサービス「ハブ(Hub by Amazon)」のほか、プライム会員向け食料品配送サービスなどを提供。住民はもとより、旅行者や民泊利用者向けの様々なサービスを拡充している。