総務省が発表した「2017年通信利用動向調査」によると、ネット利用者の割合は全体の80.9%。59歳までのすべての層でネット利用者が9割以上を占めた。
デバイス別ではスマートフォン利用率が59.7%、パソコンが52.5%となり、スマホが上回る結果に。世帯別の保有状況でも、スマホ利用世帯が75.1%であるのに対し、固定電話は70.6%、パソコンは72.5%となり、スマホ利用率がパソコン利用を超えた。
ただし、年齢別にみると利用傾向はやや異なる。49歳までの世代ではいずれもスマホ利用者がパソコン利用者よりも多く、スマホ最多層は20代の90.0%、次いで30代の88.8%。いずれの世代もパソコン利用者は7割にとどまった。一方、60代以上ではパソコン利用がスマホを上回る結果に。60代ではスマホが39.4%に対してパソコンが47.4%。70代はスマホ利用が16.1%に対してパソコン利用が27.2%だった。
なお、ネット利用時の不安(個人)を聞いたところ、最多は「個人情報やインターネット利用履歴の漏えい」(89.5%)。次いで「コンピュータウイルスへの感染」(69.6%)、「迷惑メール」(53.5%)、「架空請求やインターネットを利用した詐欺」(51.5%)だった。
この調査は、住民基本台帳にもとづき、2017年4月1日現在で年齢が満20歳以上の構成員がいる世帯を対象に実施したもの。抽出数は4万592世帯(計220地点)。調査時期は2017年9月。