英国・エコノミスト誌の調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が発表した「世界で最も住みやすい都市ランキング2018」で、オーストリアのウィーンがはじめて1位に選ばれた。日本からはトップテンのうち、3位に大阪、7位に東京が選定されている。
この調査は安全性、医療、文化・環境、教育、インフラの5項目で評価されるもの。今年1位となったウィーンは100点満点中99.1点を獲得。特に安全性が高得点となった。レポートによれば、大阪については、公共交通機関の品質や利便性が向上したほか、犯罪率の低下がスコアの上昇につながったとしている。
一方、昨年まで7年連続で1位だったオーストラリアのメルボルンは98.4点で2位にランクダウン。日本の2都市以外には、5位のシドニーと9位のコペンハーゲンがトップ10圏外からのランクインとなった。
「世界で最も住みやすい都市ランキング2018」のトップ10は以下の通り。
世界で最も住みやすい都市ランキング2018 トップ10
※順位(昨年順位):都市(国名)/スコア
- 1位(2位):ウィーン(オーストリア)/99.1点
- 2位(1位):メルボルン(オーストラリア)/98.4点
- 3位(-):大阪(日本)/97.7点
- 4位(5位):カルガリー(カナダ)/97.5点
- 5位(-):シドニー(オーストラリア)/97.4点
- 6位(3位):バンクーバー(カナダ)/97.3点
- 7位(4位):トロント(カナダ)/97.2点
- 7位(-):東京(日本)/97.2点
- 9位(-):コペンハーゲン(デンマーク)/96.8点
- 10位(5位):アデレード(オーストラリア)/96.6点
なお、過去5年間の調査でスコアがもっとも改善した都市はコートジボワールのアビジャン(2018年度総合点は52.2点で140位中124位)。次いで、ベトナムのハノイ(同59.7点、107位)、セルビアのベオグラード(同72.2点、82位)。