日本政府観光局(JNTO)が2018年の年間訪日外国人数(訪日外客数:推計値)を発表した。それによると、2018年は前年比8.7%増の3119万1900人で統計開始以来の最高記録を更新。伸び率では2015年の47.1%増から引き続き低下傾向にあるものの、2018年は3000万人の大台に乗せた節目の年といえる。
一方、2018年の日本人出国数は6.0%増の1895万4000人となり、昨年の1788万9300人から100万人以上増加。訪日外国人数と出国日本人数の合計では、5014万6000人に至っている。
直近10年間の訪日外国人数の推移は以下のとおり。
市場別でみると、主要20市場のうち香港以外の19市場で年間過去最高を記録。トップの中国は13.9%増の838万100人となり全市場で初の800万人を突破。タイは113万人で東南アジア市場で初めて100万人超えを記録した。そのほか、ベトナムが26.0%増、ロシアが22.7%増、イタリアが19.2%増、スペインが19.1%増といった大きな伸びもみられる。
人数ベースでは、トップの中国に続き、韓国が5.6%増の753万9000人、台湾が4.2%増の475万7300人、香港が1.1%減の220万7900人。前年に続き、東アジア4市場で訪日客全体の約7割を占めた。
なお、今回の年計は2018年12月の推計値発表に伴うもの。2018年12月の訪日外国人数は、前年同月比4.4%増の263万1800人。2018年は9月に自然災害による大きな落ち込みも見せたが、その後順調に回復傾向を示している。
2018年1月から12月の月次推移は以下のとおり。