航空会社サイトの直接予約で新たな決済「IATAペイ」が誕生へ、欧州で運用テスト開始、航空会社の負担減狙う

IATA(国際航空運送協会)は2019年1月上旬、英国のフィンテック企業でデジタルバンクを展開するipagooと共に、新しい航空券の決済手段「IATAペイ」の運用テストを実施し、成功裡に完了したことを明らかにした。

IATAペイは、航空会社のウェブサイトから直接、航空券を購入する利用者向けの新しい支払い手段。利用者の銀行口座から航空会社の口座へと支払い金額が直接送金されるもので、「ダイレクト・デビット取引」などと呼ばれる。セキュリティ度が高く、売買結果が即座に反映されることが特徴。EUと英国では、口座間での直接取引に関する規則が整備され、実用化のメドがたった。

IATAではIATAペイの利点について、(他の決済手段に比べて)コストが安い、セキュリティが高い、ほぼ即時に残高が更新されるスピード感、簡単な決済方法なので、手間を理由に販売機会を逃さない、などと説明。今後、IATAペイが航空各社のウェブサイトで広く採用されるよう、支援していく方針だ。

IATAの金融・流通サービス担当副社長、アレクサンドル・ポポビッチ氏は「ミレニアル世代の消費者は、モバイル端末やP2Pなど、様々な決済方法を選べることを好む。一方、航空会社にとってカード決済のコストは年間80億ドルにのぼり、さらに増加傾向にある。こうした負担の軽減にも役立つ」としている。

先ごろ実施された運用テストには、キャセイパシフィック航空、スカンジナビア航空、エミレーツ航空が参画。決済には、英国のオープン・バンキング・フレームワークを採用した。さらにIATAでは、ドイツ銀行の協力のもと、英国以外の欧州各国でも、同様のテスト運用を行っていく計画で、次回はドイツ市場向けの実施を予定している。

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