海外アクティビティ予約「タビナカ」社、武井壮さんとコラボで事業加速へ、現地企業と連携強化で新たな自社商品も強化

海外旅行の現地アクティビティを提供する「タビナカ」社は、設立5周年を迎えるにあたり事業を加速させる。新たにタレントの武井壮さんが同社に出資するとともに、「地球開拓責任者(Chief Earthpioneering Officer: CEO)に就任。武井さんが提案するハワイの現地タビナカ商品も販売する。また、タビナカは「地球開拓計画」を推進。地球共同開拓者と位置づける海外の現地アクティビティ企業との連携を強化していく。

株式会社タビナカは2014年1月に設立されたスタートアップ企業。代表取締役の三木健司氏が、世界放浪中にタイのプーケットで山賊に襲われ無一文になり、パトンピーチでパラセーリングのガイドを頼み込んで行ったことに発想の原点があるという。現在は資本金3億6000万円、海外7拠点に現地法人を持つまでに急成長している。

同社サイトに掲載されているのは現在のところ海外200都市で約6000ツアー。プラットフォーム事業として現地ツアーの提携商品を掲載しているほか、自社造成商品をDtoC (Direct to Consumer)で販売している。今後は、現地アクティビティ企業との連携で、自社商品の開発販売を強化していく方針だ。三木氏は「自社で造成することで商品の質を担保し、旅行者のニーズに合った商品を提供していく」と話すとともに、連携によって現地企業をサポートしていく考えも示した。

また、三木氏は今後の目標についても言及。2019年末までに海外拠点を20カ国までに増やすほか、「最終的には世界194カ国すべてのアクティビティを取り扱い、現在のところ年間利用者が約12万人のユーザーを日本人旅行者の5分の1にあたる300万人まで拡大させていきたい」と意気込みを示した。

さらに、同社はアプリ開発にも力を入れており、現在提供しているLINEでのチャットガイドから蓄積したデータをアプリ化し、旅行者自身による現地ガイドの自動化も目指す。その後、アプリから得られる消費行動をデータ化し、現地でのリアルタイムな消費行動につなげていく取り組みも進めていく計画だ。

「武井壮」特集としてハワイで2つのツアーを商品化

三木氏と武井さんが出会ったのは昨年の9月頃のこと。恵比寿をジョギングしていた三木氏が武井さんと遭遇し、「ずっと会いたいと思っていた人」だったことから、いきなり声をかけたという。その後、意気投合。武井さんが出資するまでの間柄になった。

日本陸上競技選手権大会の十種競技で優勝した経験のある武井さんはこれまで世界中でさまざまなことにチャレンジしてきた。武井さんは三木氏とのトークショーで「行ったことがないところが遊び場になることを経験してきた。世界には自分の能力を向上させてくれる遊び場は多い。タビナカはそういう場所を開拓している」とコメント。投資については、「僕が使えない時間をいろいろな人に使ってもらえる」と話し、その意義を強調した。

昨年暮れ、三木氏と武井さんは一緒にハワイに旅行した。タビナカでは、そのとき武井さんが印象に残った場所を「武井壮特集」として商品化。「幸運を呼ぶピンクピルボックスとクロスロードの木に登る鉄人インスタ映えツアー」とマカプウ岬、ハナウマ湾、ラナイ・ルックアウトを巡る「オアフ島東部3ヶ所絶景ツアー」を近日販売する。今後も、武井さんに縁のある場所のアクティビティの商品化を検討していきたい考えだ。

武井さんはトークショーで、「海外ではゴルフ留学したアリゾナの印象が強く残っている」と話した。

トラベルジャーナリスト 山田友樹

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