世界で高まる「持続可能な観光」への意識、一方で日本人の意識は低い傾向、旅行中は「考えたくない」が3割超えに

日本人はまだまだサステナビリティの意識が低い―――。ブッキング・ドットコムが世界の旅行者に実施した2019年のサステナブル・トラベル(旅行先の環境やコミュニティに配慮した旅行)に関する調査で、次世代のための課題が浮き彫りになった。世界のおよそ4分の3が「地球を守るには、今すぐ行動しサステブルな選択を行うべき」と回答したのに対し、日本人は半数以下の40%。日本人は意識が他国に比べると低い傾向にある。

「宿がエコに配慮していると知った場合、予約する可能性が高い」という問いについても、世界全体は70%だったが日本人は36%。また、日本人の34%は「旅行は特別な時間であり、サステナビリティ(サステイナビリティ)について考えたくない」としている。ただ、日本は「よりサステナブル(サステイナブル)な旅行を行う方法が分からない」という人も半数に上っている。

ブッキング・ドットコム:報道資料より

では、サステナブルな旅行を促すにはどうすればいいか。世界の旅行者の46%が「エコフレンドリーな旅行を選択した人への経済的なインセンティブ(税優遇措置など)」と回答(日本:29%)。次いで45%が「エコフレンドリーな宿泊施設や交通機関の 選択肢が比較しやすいオンライン予約サイト」と答えた(日本:29%)。

また、世界の旅行者の 41%は、「旅行中によりサステナブルな行動をとるためのアドバイスを旅行会社から得たい」と述べている一方、日本人は22%と情報収集に消極的な傾向があった。また、世界の41%が「旅行中によりサステナブルな行動をとるためのアドバイスを旅行会社から得たい」と述べる一方、日本人は 22%と情報収集に消極的だ。

ブッキング・ドットコム:報道資料より

調査は2019年2~3月にオンラインで実施。世界18市場で計1万8077名(ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシコ、オランダ、韓国、スペイン、台湾、アメリカ、イギリス、イスラエル)から回答を得た。

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