全日空(ANA)は京浜急行電鉄、横須賀市、横浜国立大学と、産学官共同プロジェクトによる「Universal MaaS」を開始する。
ANAでは、何らかの理由で移動を躊躇する人々が諦めずに移動できる社会の実現に向け、新たなコンセプトとして「Universal MasS」を定義。本プロジェクトはその第一弾として実施するもの。各事業者がユニバーサルデザインの発想で包括的な移動サービスを提供し、新たな移動体験の創出を目指す。事業者間で情報の連携や共有を行ない、移動を支援する人員の動きを最適化することで、利用者とサービス提供者の双方にメリットのある仕組みを作る。
今後、複数の協力企業を加えた上で、2019年秋に横須賀市で実証実験を実施。羽田空港から横須賀市内の目的地までの移動について、交通手段を持つANAと京急、地盤の横須賀市が協力し、横浜国立大が助言する。「乗り物」「人材」「情報」を繋ぐ観点でサービスを検討し、利用者の移動に対して、各事業者の従業員が求める情報内容の検証から共有方法の検討、さらにはユーザー特性にあった移動サービスの提案を行なう。また、利用者の移動のきっかけとなる情報提供も検討する。