Mastercard(マスターカード)が調査した「出発地別・世界渡航先ランキング」によると、上位200都市のうち、渡航者数がもっとも多かった国・地域(出発地)は米国。次いで、中国本土、ドイツ、英国と続き、日本は7位となった。
また、米国からの渡航者数が最も多い都市はメキシコ・カンクン。2位がカナダのトロント、3位が英ロンドン。中国本土からはタイのバンコク、韓国・ソウル、東京の順となった。
一方、渡航先での旅行支出全体に対する割合は、中国本土が9.6%で最多。次いで米国(9.2%)、英国(6.4%)、ドイツ(6.4%)、英国(6.3%)。日本は渡航者数と同じく7位で3.5%だった。
アジアに着目してみると、出発地上位20の国・地域のうち4割がアジア太平洋地域を占めた。また、アジアの渡航者の多くがアジア地域内を渡航先に選ぶ傾向が強く、アジア間の成長に貢献している様子がうかがえる結果に。同社によれば、アジア地域の人々の渡航先における旅行支出額が、過去10年間で2倍近くに急増。今後、さらに世界の旅行支出額に大きく貢献するものと分析している。
この調査は、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)、OAG、国際航空運送協会(IATA)、国連世界観光協会(UNWTO)、各政府観光局を含む、第三者機関の公開情報を独自に分析したもの。渡航目的は、ビジネスや観光で、期間は1泊以上が対象。中国本土には香港特別行政区とマカオ特別行政区は含まれない。