札幌ハイヤー協会、互信ホールディングス、さわやか無線センター昭和グループ、認定NPO法人ポロクル、日本電信電話(NTT)が2019年1月25日から実施している「さっぽろ観光あいのりタクシー」の実証実験で、新たに地元商業施設を乗降ポイントに追加し、札幌市での地域経済の活性化に向けたモビリティ向上に取り組む。
訪日外国人客をはじめ観光客の市内周遊で二次交通やキャッシュレス決済、コミュニケーション問題を解決し、観光客の満足度を高めるほか、商業施設や飲食施設のクーポンを配信することで消費拡大や再訪意欲の向上を狙う。
観光客向けの相乗りタクシーとサイクルシェアリングサービスを合わせて有料で提供するのは国内初の取り組み。サイクルシェアでは、認定NPO法人ポロクルが運営している電動アシスト対応の自転車のシェアサービスが活用され、乗合タクシー利用者は追加料金無しで一日乗り放題のサービスを受けることが可能になる(利用可能期間は10月30日まで)。
また、NTTドコモのオンデマンド型交通サービス「AI運行バス」を活用。リアルタイムのAI処理で最適な車両を決定し配車することにより、目的の降車場所まで効率的な乗合運行を実現する。「AI運行バス」は、2019年4月にサービス提供を開始し、九州大学伊都キャンパスをはじめ、鹿児島県肝付町・神奈川県横浜市で運行。今後さらに提供場所を拡大する予定だ。