デジタルトラベルに貢献した企業家6人が殿堂入り、国際会議「WiT」が選定、日本からベンチャーリパブリックの柴田氏も

アジア太平洋地域地区の大型デジタルトラベルイベントWiT (Web in Travel)は、2019年10月15日に開催されたWiTシンガポール2019で、デジタルトラベルの発展に貢献した企業家6人の殿堂入りを発表した。殿堂入の表彰は2017年から行われており、今回日本からはベンチャーリパブリックCEOの柴田啓氏も選ばれた。※写真はWiTホームページより

受賞者は以下の通り。

Hichame Assi, CEO, HotelsCombined/managing director, APAC, KAYAK

Assi 氏は、2010年にシドニーを本拠とするホテル検索エンジンHotelsCombinedに入社し、オンラインマーケティングの責任者として、プライス・アグリゲーターを務めた。その後、同社CEOに就任し、同社のビジネスをさらに成長させた。HotelsCombinedの後は、メタサーチKAYAKに引き抜かれ、現在はアジア太平洋地区の責任者を務めている。

柴田啓 ベンチャーリパブリックCEO

柴田氏は日本における旅行検索のパイオニア。2001年にtravel.jpをローンチ。 ベンチャーリパブリックは、韓国やシンガポールのスタートアップへの投資も積極的に行っている。2018年7月には、LINEと提携。メタサーチLINEトラベルjpを立ち上げた。

Louise Daley, deputy CEO, Accor, APAC

Daley氏は、アコー・プラスのCEOとしてダイニングプログラムに携わった後、2016年にアジア太平洋地区の副CEOに就任した。テクノロジーがホスピタリティ産業に変革をもたらすとの考えを持ち、アジア太平洋のアコーホテルに革新的な変化をもたらした。レストラン予約に関心が高く、イギリス・グラスゴーのレストランマネージメント・予約プラットフォームRezDiaruの買収でも大きな役割を果たした。

Stuart Crighton, CEO & founder, Cleartrip

Crighton氏は、2006年にインドでOTAのCleartripを共同で立ち上げ。インドでのさまざまな規制を乗り越えて、現在ではインドで最も成功した旅行系スタートアップとして知られている。2018年にはサウジアラビアのFlyinを買収。さらに投資家からの資金を受け、新興国でOTAビジネスを広げることに尽力している。

Stephan Ekbergh, CEO, Travelstart

Ekbergh氏は、たった2万5000米ドルでTravelstartをスウェーデンで立ち上げた。旅行業界でのキャリア30年以上になる。2004年には南アフリカに移住。数々の困難を乗り越えて、現在では中東とアフリカでビジネスを拡大させている。同氏の信条は正直と忍耐。

Gillian Tans, chairwoman, Booking.com

Tans氏は2002年にブッキング・ドットコムに入社。オンライントラベルのパイオニア的存在だ。ブライスラインが同社を買収した後もとどまり、2016年4月から2019年6月までCEOを務めた。現在は会長(Chairwoman)に就いている。2017年にはスタートアップを支援する「ブッキング・ブースター」を立ち上げ。また、今年は、コンピューターサイエンス、エンジニアリング、テクノロジーなどを学ぶ女子学生を支援するため、アメリカとインドの大学に50万ユーロの奨学金を提供した。「イノベーションの将来は、男女両方の手にかかっている。私たちの責任は、それを正しい方向に導くこと」とはTans氏の言葉だ。

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