カナダ観光局、新ブランドを日本でお披露目、日加修好90周年にあわせた関係者来日で

カナダ観光局国際市場担当副社長のモーリーン・ライリー氏

カナダ観光局は、カナダ大使館と共同で 「カナダ観光局新ブランド “For Glowing Hearts” イベント」を開催した。カナダと日本の両国間では、昨年が日本の公使館がカナダに設立されて90年、今年がカナダの公使館を日本に設立して90年目。2年続けて日加修好90周年を祝うのに合わせ、カナダから関係者も来日し、カナダ観光局の新ブランド を日本市場にお披露目、カナダの魅力を伝えた。

カナダ観光局の新ブランドは、旅による心の変化に焦点を当てたもの。イアン・バーニー駐日カナダ大使は、イベントの冒頭挨拶で「旅行で大切なのはどこに行くかということだけでなくどんな体験をするかということ」と観光局の新ブランド「“For Glowing Hearts”(心輝く旅へ)」に賛同の意を示した。

新ブランドのタグライン「For Glowing Hearts」は、今年5月に発表されたもの。2004年以前は大自然に行く旅、2006年から2018年はその地での経験を訴求してきたが、次の段階として今年からは「トランスフォーマティブ(変化させる力のある)な旅」を提案していく方針。このタグラインには、「Travel Should Change You.」という同観光局の信条と「Canada Will Leave A Lasting Mark on Your Heart.」の理念が込められている。

バーニー駐日大使

カナダ観光局国際市場担当副社長のモーリーン・ライリー氏は「25年前の旅は景色を見て写真を撮るのが主流だった。海外に経験を求めるようになったのは、10年くらい前から。そして、今は、人と交流をする旅に変わっている」とブランド刷新の背景を説明した。「旅は私たちを変えてくれる、旅をしたら自分の何かが変わるはず」という信念のもと、「カナダでカナダ人と触れ合うことで何かが変わる、ずっと心に残る。カナダの強みはカナダ人。カナダに来たらぜひ人々と交流して欲しい」と人の魅力を説明した。

トークショーではカナダにゆかりのあるゲストとして元サッカー日本代表中澤佑二氏とモデル・女優の高山都氏が登壇、カナダの魅力について語り合った。サッカー引退後、ラクロスの指導をしている中澤氏はバンクーバーでカナダの国技ラクロスのルーツを辿り、「もともと先住民が士気のために行っていたスポーツであることがわかった」と話した。

元サッカー日本代表中澤佑二氏とモデル・女優の高山都氏

雑誌の取材でカナダ東部を訪れた高山都氏は、プリンスエドワード島や多くの19世紀の暮らしを続けるメノナイトと共存するセントジェイコブス村を紹介したほか、モントリオールの森の中の幻想的なプロジェクションマッピングでは「物語の主人公になったような気持ちになった」と感想を伝えた。

カナダに行って変わったところ、との質問に、中澤氏は「カナダ人はコミュニケーションのパスが自然でうまいので、子供たちの指導への勉強になった」。高山氏は「移民が多く、文化が混じり合っているからこそ、人に優しい」とカナダ人と触れ合ったエピソードも披露した。

左からモンキーマジックの2人、バーニー駐日大使、カナダ観光局CMOのグロリア・ローリー氏とライリー氏、中澤氏

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