観光庁が発表した主要旅行業者49社の旅行取扱状況(速報)によると、2019年9月の総取扱額は、前年比3.6%増の4545億550万円だった。
海外旅行が2.3%減の1860億6641万円と前年割れになった一方、外国人旅行(インバウンド)は同28%増の236億5911円、国内旅行が同6.5%増の2447億7978万円となった。旅行会社に対するヒアリングによると、海外旅行では、香港でのデモなどの影響によって総取扱額が減少した。国内旅行では北海道を中心に好調。外国人旅行は、ラグビーワールドカップが開催されたことから、欧米豪を中心に旅行者が増えた。
旅行商品ブランド(パッケージツアー:募集型企画旅行)の取扱状況では、海外旅行は取扱額が前年並みの375億8937万円に対し、取扱人数が同1.2%減の16万2038人。国内旅行は取扱額が同0.8%増の801億1818万円、取扱人数同3.1%減の259万8956人だった。外国人旅行では、取扱人数は同1.7%増の3万4700人と微増だったものの、取扱額は同11%減の3億7396万円と大きく落ち込んだ。