世界のデジタルネイティブZ世代、旅先決定でインスタが大きな影響力、タビナカ写真は4割がシェア

ブッキング・ドットコム・ジャパンは、「Z世代」と旅行に関する調査を実施した。その結果、 ソーシャルメディアにおけるZ世代の意外な価値観が明らかになった。Z世代とは、ミレニアル世代の中でもさらに特徴的な要素が見受けられる16~24歳で、オンライン上でのコミュニケーションを日常とし、SNSへの投稿やツイート、近況アップデートを通じて自己を表現することが習慣化している世代のこと。特にアメリカでは、人口の26%を占め最も影響力がある購買層としても認知されており、 その動向が注目されている。

調査結果によると、Z世代にとって旅行の行き先を決めるうえで最もインスピレーションされるのはインスタグラムであるという結果に。なかでも、女性はインスタグラムを見ながら旅行先を考える人の割合が高く、世界では47%、日本では40%。これは世界平均25%だけでなく、日本の平均16%やミレニアル世代の平均30%をも上回る結果となった。

特にZ世代の関心を集めるのが「#travel」(旅行)や「#inspo」(インスピレーション)などのハッシュタグと共にソーシャルメディアに投稿される写真。世界のZ世代の54%、日本では34%が「旅行に関する投稿や写真をソーシャルメディアで見るのが好き」と回答した。

旅行の行き先を決めるうえで「最もインスピレーションを受けるのはソーシャルメディア」と答えた割合は40%(日本29%)。また、世界の Z世代の45%、日本では24%が「インフルエンサーや芸能人など、 個人的に知らない人からのおすすめ情報を信用する」 と回答した。さらに、35%(日本24%)が旅行に関するおすすめ情報について「インフルエンサーを基本的に信頼している」と回答した。

旅行中の写真撮影に関しては、1日50枚以上の写真を撮ると回答した世界のZ世代は25%(日本19%)にのぼり、 40%(日本28%)は撮影した写真をソーシャルメディアに投稿すると答えるなど、撮った写真をシェアしたい傾向が強いことが分かった。

一方で、Z世代の回答者の50%は、「人々は旅行中にソーシャルメディアに気を取られすぎている」と回答。 日本でもその割合は32%にのぼった。写真を撮るだけでなく、「その瞬間瞬間を楽しむことを好む」と答えた回答者は57%(日本38%)にのぼるなど、オフラインでの体験も重視している傾向が伺える。

Z世代の情報源としては、ソーシャルメディアだけではなく、世界の35%(日本30%)は「映画やテレビで見た場所を訪れたくなる」と回答。 また、33%(日本30%)は「友達からのおすすめ情報を頼りにする」など、ソーシャルメディアや映画・テレビ以外も有用な情報源となっていることが分かった。

本調査は日本を含む世界29の市場、 16~24歳の計5452名を対象に2019年5月1日~16日にオンラインで実施された。

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