トラベルポートはこのほど、日本を含む20か国を対象とする「グローバル・デジタル・トラベラー・サーベイ2019」の結果を発表した。
それによると、日本人旅行者は約3分の2(69%)が「フライト手配の際に重視するものは“価値”」だと回答。価格だけで予約するとの回答は3分の1にとどまった。特に、ジェネレーションX世代(1962~1979年の間に生まれた世代)は75%が”価格以上に価値が重要”と回答した。
また、約3割が「価値あるプランを探すためにクチコミサイトとメタサーチの両方をほぼ毎回利用する」と回答。日本人で3分の1が、世界平均では半数が「オンライン予約において、どの会社が信頼できるかわからない」「オンラインレビューが信頼に足るかどうかわからない」と回答している。
航空予約については、日本人回答者の38%が座席や追加預け入れ手荷物、アップグレードといった追加手配をおこなうと回答。7割が「運賃にどのような付帯サービスが含まれているのかが分かりやすいことが重要」、5割が「予約変更に関わるルールが複雑」との見解を示した。
そのほか、日本人の62%が「タビマエの下調べでは、SNSに投稿されている動画や写真を参照する」と回答。25%は「ARやVRを通じた体験がより良い旅行の計画に役立つ」と答えた。さらに、約半数を占める46%が「モバイル機器から自分の予約を確認できないのは不満」と回答している。
トラベルポートでは今回の調査結果を受け、消費者は旅行プロバイダーや旅行会社が自分にとって分かりやすく、ベストな提案をしてくれることが重視していると分析。そのためには、テクノロジーを積極的に取り入れることがカギになると解説している。
この調査の対象は、20か国において、2018年に2回以上往復を航空便で旅行した人。回答数は2万3000名。