総務省統計局がまとめた2018年の家計調査年報(貯蓄・負債編)で、2018年の高齢者世帯の貯蓄現在高は2500万円以上の世代が32.3%を占めることがわかった。2人以上の世帯のうち、世帯主が60歳以上の高齢者世帯は全体の51.2%。その平均貯蓄高は300~2500万円未満が51.7%でボリュームゾーンだが、300万円未満も15.9%に上った。
また、高齢者でも無職世帯に限ると、1世帯あたり貯蓄現在高は前年2.9%減の2280万円で3年連続の減少。このうち、定期性預貯金が983万円と最も多く、通貨性預貯金518万円、生命保険などが387万円、有価証券が381万円で続いた。旅行の資金に充てやすいのは定期性預貯金と考えられるが、前年と比べると6.9%の減少になっている。