文部科学省が発表した「平成29年度(2017年)高等学校等における国際交流等の状況について」によると、2017年の日本人高校生の海外留学生の数は4万6869人で、前回調査の2015年から1万1027人増加し、過去最高を記録した。政府は「第3期教育振興基本計画」で数値目標として「2022年度に日本人高校生の留学生数6万人」を掲げている。
留学生の内訳は、3か月未満の研修旅行が1万1148人増の4万2793人となったのに対し、3か月以上の留学は103人減の4076人。短期の留学生の増加が、留学生全体の増加に繋がった。
高校生の海外修学旅行は、1万4981人増の17万9910人。9年ぶりに17万人台に回復した。実施校の数は1337校で、行き先で多いのは台湾、アメリカ、シンガポールの順となった。
一方、日本の高等学校が受け入れた海外からの留学生の数(3か月未満の研修旅行生を含む)は6069人で、前回調査から264人減少。3か月以上の留学生は474人増の2621人と増えたものの、3か月未満の研修旅行生が738人減の3448人と大幅に減った。
高等学校への訪問を伴う外国からの教育旅行は6730人増の3万9531人と増加。訪問者の国地域では台湾、韓国、中国と近隣アジアが上位3か国地域を占めた。
このほか、外国の学校との姉妹校提携の数は991校増の2968校となり、大幅に増加。国地域別では、オーストラリア、アメリカ、カナダの順で、北米とオセアニアが多かった。