羽田空港は、2020年3月29日に改修してきた施設の全面供用を開始する。第2ターミナルに新たに整備された国際線施設と第3ターミナル(2020年3月14日に国際線ターミナルから改称)の増築部分。同空港の容量が現在の約1.4倍となる約170便へ増便されることにあわせて拡張が進められてきた。
第2ターミナルは、従来、国内線専用であったターミナルに新たに国際線出発・到着フロアや免税店などを設置。第3ターミナルの拡張と合わせて国際線の増便に対応するとともに、国内線ネットワークとの乗継機能の強化を図る。
また、新しい搭乗手続き「FAST TRAVEL」も推進。第2ターミナル国際線施設と第3ターミナルにも自動手荷物預け機を設置するほか、第2ターミナルでは、鉄道交通アクセスと旅客ターミナルの接続階となる地下1階にチェックインと自動手荷物預けカウンターを設置し、「レールサイド・チェックイン・サービス」始める。
さらに、両ターミナルでCT型機内持込手荷物検査用X線検査装置を導入し、待ち時間の短縮と検査の高度化を進めるほか、顔認証搭乗手続き「OneID」の実証実験を2020年上期内に開始する。
訪日外国人向けの利便性向上では、第2ターミナル国際線到着口に各地の情報やさまざまなサービスをワンストップで提供する「ウエルカムセンター」を設けた。
このほか、今後は今年夏の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、スロープの勾配緩和や多機能トイレのフラッシュライト整備、段差のない旅客搭乗橋の更新も進め、ユニバーサルデザインを追求した利便性、快適性、機能性を拡充していく。