LINEは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、LINEでのコミュニケーションにも顕著な変化が見られることからアプリの利用動向についてまとめた。臨時休校の措置がとられ、リモートワークや外出自粛などソーシャルディスタンスの傾向が高まった2020年3月とそれ以前の同年2月の利用データを比較している。
それによると、3月以降の臨時休校やリモートワーク、また外出自粛などの影響を受けて、グループコミュニケーションでやりとりされるメッセージの総数(テキスト、スタンプ、画像の送信数合計)は前月比29%増の48億4800万回。とくに、グループ通話の利用回数は全世代での利用が増加し、同62 %増の1220万回となった。
また、臨時休校の措置がとられてからは10代の利用が大幅に活性化。3月のスタンプ送信数は全体で前月比で21%増加したのに対して10代では65%増加し、ビデオ通話送信数は全体で34%増加したのに対して10代では80%増加した。
新型コロナウイルス感染症に関する最新状況を掲載しているLINE NEWSでは、2月末以降、ニュース記事をLINEのトークへとシェアする動きが全世代で増加。特に休校要請があった2月27日には、前日比1.5倍のシェアとなった。各地で外出自粛の措置がとられた3月末の週末(3月27日~3月29日には、すべての年代でLINE NEWSの利用が急増し、3月のPV数も過去最高の140億超にのぼった。さらに、3月のLINE NEWSの月間アクティブユーザー数は過去最多の7100万人超となった。
このほか、東京都の外出自粛要請があった3月25日は、「新型肺炎」「コロナ」などのキーワードの検索数が急増。10代においては前日比5倍、20代においては前日比4倍、30代以上で前日比2倍以上の検索数となった。