観光庁が2020年4月17日発表した主要旅行業者48社の旅行取扱状況(速報)によると、2020年2月の総取扱額は、新型コロナウイルスの感染拡大による旅行延期や中止の影響を受け、前年同月比18.9%減の2749億2242万円だった。
2月は、新型コロナウイルスの旅行業への影響はすでに顕著になっていた。しかし、欧米を中心に世界的な移動制限が広がったのは3月以降は、さらなる減少となるとみられる。
2月の国内旅行は14.6%減の1691億6530万円、海外旅行は23.9%減の977億8016万円、外国人旅行は35.7%減の79億7696万円と、いずれも2桁の大幅なマイナスとなった。
旅行商品ブランド(パッケージツアー:募集型企画旅行)は、国内旅行の取扱額が12.8%減の614億7564万人、取扱人数も17.2%減の216万7044人。海外旅行のパッケージツアーは総額に比べ減少幅は小さかったものの、取扱額が5.7%減の291億8580万円、取扱人数が14.6%減の14万921人にとどまった。外国人旅行は取扱額が48.2%減の2億1564万円、取扱人数は47.5%減の2万313人と大きく落ち込んだ。
48社のうち、前年同月を上回ったのは、旅工房、WILLER、西武トラベル、エスティーエートラベル、富士急トラベルのみだった。
なお、この統計には楽天トラベル、エイチ・アイ・エス(HIS)の取り扱い額は含まれていない。