エイチ・アイ・エス(HIS)が発表した2020年3月の旅行取扱高状況によると、新型コロナウイルスの影響を大きく受け、総取扱高は前年同月比72.8%減の128億9000万円と大きく落ち込んだ。
海外旅行は、3 月下旬には全方面でツアーがキャンセルとなり、これまで好調だったイタリアが同90%減、スペイン・ポルトガルが同62%減と大幅に減少したほか、強化方面のハワイでも同44%と落ち込んだ結果、海外旅行の取扱高は同73%減の102 億950万円となった。商品別では、手配旅行が同72.9%減、企画旅行が同73.1%減。
国内旅行では、北海道が同88%減、九州が同61%減、沖縄が同51%減など全方面で新型コロナウイルスの影響を受けた。また、バスツアーも、3月からツアーをキャンセルしたため、同92%減と大幅に減少。この結果、国内旅行の取扱高は、同61.9%減の26 億2800万円となった。
訪日旅行は、2月から始まった日本における中国からの入国制限に加え、3 月からは欧州の一部地域まで拡大されたことを受けて、受け入れ客数が大幅に減少。取扱高は同97.9%減の5690万円に終わった。