新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、世界各国では出入国の制限が続いている。トラベルボイスは状況を随時取りまとめており、2020年5月21日現在の欧米豪主要9カ国⇔日本の出入国の規制状況は下記のとおり(国によっては一部、外交関係者などの特例が認められる場合もある)。
日本への入国については日本政府による規制、各国への日本からの入国は、現地政府による規制。日本政府は2020年3月25日付で日本邦人に対して全世界への渡航自粛(海外安全情報レベル2:不要不急の渡航は止めてください)を発出している。(以下、前回からの変更点は※印)
なお、英国は日本からの入国制限を発出していないが、ボリス・ジョンソン首相が5月10日、国民に向けたスピーチで英国入国時の隔離措置に導入を言及。在英国日本大使館によると、海外からの再感染を防ぐため、感染の程度が相当低くなった段階で、英国へ空路で入国する人に対し、隔離理措置を導入するという。
米国
米国→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/21現在]
日本→米国
- 入国後14日間は自宅などでの待機を求める。北マリアナ諸島への渡航者は、14日間の強制隔離。グアムも新型コロナウイルスに感染していないことを証明する文書を所持していない場合は、グアム政府指定の施設で14日間の強制隔離。 [5/21現在]
オーストラリア
オーストラリア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/21現在]
日本→オーストラリア
- 全ての者(オーストラリア人、オーストラリア永住者と直近の家族、オーストラリア在住のニュージーランド人を除く)の入国を禁止。ただし、空港内での8時間以内のトランジットのみ可能[5/21現在]
英国
英国→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/21現在]
日本→英国
- 英国は日本からの入国制限を発出していないが、症状が疑われる場合は国民医療サービス(NHS)の指示に従うよう指示。疑わしい症状がある場合には自己隔離をした上でNHSのオンライン症状チェッカーを利用。その結果に応じた対処が必要 [5/21現在]
カナダ
カナダ→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/21現在]
日本→カナダ
- 空路、海路について、6/30まで外国人の入国を禁止 [5/21現在]
フランス
フランス→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/21現在]
日本→フランス
- EU、シェンゲン協定国、英国以外の出身者は入国禁止 [5/21現在]
ドイツ
ドイツ→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/21現在]
日本→ドイツ
- EU、EFTA(欧州自由貿易連合)、英国以外の出身者は入国禁止。ただし、長期滞在資格を保有する者、国境を超える通勤者、帰国のためのトランジットは適用除外 [5/21現在]
イタリア
イタリア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/21現在]
日本→イタリア
- 全ての入国者は、公共交通機関に乗る際に旅行目的、居住所、交通手段、連絡先を記した宣誓書を提出。症状の有無にかかわらず、14日間の自己隔離 [5/21現在]
- イタリアはEU加盟国であり、EUは加盟国に対し、EU、シェンゲン協定国、英国以外の出身者を入国禁止することを提案している [5/21現在]
スペイン
スペイン→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [5/21現在]
日本→スペイン
- 6/15まで、日本人を含むスペイン国民以外は、EU、シェンゲン協定加盟国の居住者で自己の住居に直接向かう者、国境を超えて通勤する労働者などを除き入国を拒否 [5/21現在]
ロシア
ロシア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否。ロシアは新たな水際強化で4/27に追加され、4/29・0時以降、日本に到着した人が対象になった [5/21現在]
日本→ロシア
- 当面の間、すべての外国人の入国を一時的に制限(外交官、ロシア居住者、ロシア国籍者の配偶者・子どもなどを除く) [5/21現在]
- ロシアの大使館・領事館でのビザ申請・受理・発給停止 [5/21現在]
- ロシアの空港と外国空港との定期便・チャーター便の運航を停止。外国から帰国するためのロシア国民のための航空便、政府の個別決定に元づく航空便は例外 [5/21現在]
以下は、直近の欧米豪3カ国からの訪日客数の推移。
出典/参考情報
・外務省 新型コロナウイルス(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国後の行動制限)